ビッグ・サーの南軍将軍
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ビッグ・サーの南軍将軍

歯なしの若者リー・メロンとその仲間たちが、カリフォルニアはビッグ・サーで繰り広げる風変わりで愛すべき日常生活。蛙でいっぱいの池に放つ鰐。マリワナでトリップしながら待つ、奇妙なたくさんの結末…様々なイメージを呼び起こす彼らの生き方こそ、「あの頃」のアメリカの象徴なのか―。

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読んだ人:杜 昌彦

ビッグ・サーの南軍将軍

正直西瓜糖の日々ほどにはピンときませんでした詩的な比喩でやたら遠回しに語られた実話なんじゃないかと感じました訳者あとがきにも似たような感想が書かれていたので事実はどうあれ作法としては実際そんな書き方がされているのだと思います退屈で何をいってるかよくわからないわりには妙な生々しさがあるんですよねその退屈さやわからなさ自体に女の子から気持が離れていく過程とかそのちっとも劇的じゃない感じがねブローティガンの友だちが読んだら懐かしく感じたりするのかもしれないあああの頃おれらはこんなだったよなと当事者にとっての日常は他人にはシュールリアリスティックな詩のように思えるのかもしれません弾を込めていない銃で子どもを脅す友人はケルアック路上みたいだなと思いました

(2018年03月16日)

(1975年6月18日 - )著者、出版者。喜劇的かつダークな作風で知られる。2010年から活動。2013年日本電子出版協会(JEPA)主催のセミナーにて「注目の『セルフ パブリッシング狂』10人」に選ばれる。2016年、総勢20名以上の協力を得てブラッシュアップした『血と言葉』(旧題:『悪魔とドライヴ』)が話題となる。その後、筆名を改め現在に至る。代表作に『ぼっちの帝国』『GONZO』など。独立出版レーベル「人格OverDrive」主宰。
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リチャード・ブローティガン
1935年1月30日 - 1984年9月14日?

米国のビート・ジェネレーションの作家、詩人。飛躍した比喩を用い、深い心理描写を故意に欠いた文体で独特の幻想世界を築く。1984年10月25日、カリフォルニア州ボリナスの自宅でピストル自殺しているのが発見された。

リチャード・ブローティガンの本