ビッグ・サーの南軍将軍
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ビッグ・サーの南軍将軍

歯なしの若者リー・メロンとその仲間たちが、カリフォルニアはビッグ・サーで繰り広げる風変わりで愛すべき日常生活。蛙でいっぱいの池に放つ鰐。マリワナでトリップしながら待つ、奇妙なたくさんの結末…様々なイメージを呼び起こす彼らの生き方こそ、「あの頃」のアメリカの象徴なのか―。

著者:リチャード・ブローティガン

(1935年1月30日 - 1984年9月14日?)米国のビート・ジェネレーションの作家、詩人。飛躍した比喩を用い、深い心理描写を故意に欠いた文体で独特の幻想世界を築く。1984年10月25日、カリフォルニア州ボリナスの自宅でピストル自殺しているのが発見された。

リチャード・ブローティガンの本
2018.
03.16Fri

ビッグ・サーの南軍将軍

正直『西瓜糖の日々』ほどにはピンときませんでした。詩的な比喩でやたら遠回しに語られた実話なんじゃないかと感じました。訳者あとがきにも似たような感想が書かれていたので、事実はどうあれ、作法としては実際そんな書き方がされているのだと思います。退屈で何をいってるかよくわからないわりには妙な生々しさがあるんですよね、その退屈さやわからなさ自体に。女の子から気持が離れていく過程とか、そのちっとも劇的じゃない感じがね。ブローティガンの友だちが読んだら懐かしく感じたりするのかもしれない。ああ、あの頃おれらはこんなだったよなと。当事者にとっての日常は他人にはシュールリアリスティックな詩のように思えるのかもしれません。弾を込めていない銃で子どもを脅す友人はケルアック『路上』みたいだなと思いました。


杜 昌彦

(もり まさひこ、1975年6月18日 -)著者、出版者。硬質な文体と独創的な物語で知られる。作風はアヴァン・ポップ、スリップストリーム、スペキュレイティブ・フィクションに分類される。2010年から別名義で活動。2013年日本電子出版協会(JEPA )主催のセミナーにて「注目の『セルフ パブリッシング狂』10人」に選ばれる。2016年、藤井太洋氏、十市社氏らによる指導を受けた『悪魔とドライヴ』が話題となる。その後、筆名を改め現在に至る。独立出版レーベル「人格OverDrive」主宰。