まだ紹介していなかったことに急に気づきました。 もう十五年も前になりますかねぇ。 話の内容は忘れてしまいましたがディケンズ的な豊かな物語と鮮やかなイメージに夢中になった記憶があります。 刺激的な読書でした。 この本とウェストレイク 『踊る黄金像』 に影響を受けて 『KISS の法則』 を書いたんですよ。 いまでは文庫版も手に入らなくなってしまったんですね。 続編はいまひとつでした。 児童文学のシリーズは最初の二冊くらいは読みましたがその後は追っていません。 考えてみればこのサイトはわたしにとっての形見箱のようなものですね。
ASIN: 4488016359
驚異の発明家(エンヂニア)の形見函
by: アレン・カーズワイル
骨董の”函”が語る自動人形発明家=フランス版平賀源内の数奇な運命! 1983年、パリの骨董品オークションで手に入れた、がらくたの詰まった函。それは産業革命以前のフランスで、自動人形の開発に心血をそそいだ天才発明家の「形見函」だった。10の仕切りのなかには、それぞれ、広口壜、鸚鵡貝、編笠茸、木偶人形、金言、胸赤鶸、時計、鈴、釦、そして最後のひとつは空のまま。フランス革命前夜、のちに発明家となる少年クロード・パージュの指が、ジュネーヴの外科医によって“故意”に切り落とされる事件が起こる。ここに端を発する彼の波瀾万丈の生涯について、函におさめられた10の想い出の品は、黙したまま雄弁と語りはじめるのだ――。18世紀という好奇心にみちた時代を鮮やかに再現し、世界の批評家たちを唸らせた驚異のデビュー作!
¥974
東京創元社 2003年, 単行本 349頁
特集: 法螺話, オールタイム・ベスト50
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読んだ人:杜 昌彦
(2018年11月14日)
(1975年6月18日 - )著者、出版者。喜劇的かつダークな作風で知られる。2010年から活動。2013年日本電子出版協会(JEPA)主催のセミナーにて「注目の『セルフ パブリッシング狂』10人」に選ばれる。2016年、総勢20名以上の協力を得てブラッシュアップした『血と言葉』(旧題:『悪魔とドライヴ』)が話題となる。その後、筆名を改め現在に至る。代表作に『ぼっちの帝国』『GONZO』など。独立出版レーベル「人格OverDrive」主宰。
『驚異の発明家(エンヂニア)の形見函』の次にはこれを読め!
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