あけましておめでとうございます。 職場で除夜の鐘を聞き初日の出を見ました。 職場は子どもの頃住んでいた近所にあります。 同じ寺の鐘を 30 年前にも聞いていました。 当時もまたノートに漫画を描いて友だちに配ったり、 仲間と新聞をつくったりしていました。 あの頃には想像もしなかったほど遠くまで来ましたが、 それでいて同じ鐘が聞こえるほど近くにいます。
twitter をはじめて二ヶ月ほど経過しました。 たまに人間と見分けのつかないアフィリエイト bot にフォローされます。 本好きの女子高生という設定で、 プロフィール写真や投稿がいかにもそれらしくできているのです。 ぐぐってもコピー元が見つからない画像に、 重複のない文面。 現時点までは手動かと思われます。 多くのチューリング・テストを通過し、 どの投稿も効率よく 「いいね」 されリツイートされています。 アカウントの設計 (プロフィール画像や自己紹介文) から投稿のひとつひとつに至るまで、 評価を集めるために最適化されているのです。 謎なのは動機です。 あまりにも仕込みに手が込んでいます。 イタリア人の配管工がレンガを叩いてコインを集めるような遊びの一種だと推測されます。
2017 年、 出版もそのようなものになりつつあります。 大規模ストアの 「読み放題」 開始からその傾向が強まりました。 ひさしぶりにストアを閲覧して絶句しました。 ノイズが多すぎてカテゴリ検索が機能しません。 ゾーニングすらしない恥知らずの多さに、 そんなに小遣いがほしいのかと呆れます。 ストアさんにお願いがあります。 Hulu や Spotify と同じように 「放題」 を名乗るのであれば、 せめて成人向けとアマチュア作品をミュートする機能をつけてください。 貴社の考える 「本の品質」 が 「落丁や校正ミスがないこと」 であって、 「読書体験」 でないのは存じ上げております。 しかしながら現状はあんまりです。 退会を検討しています。
専用端末が壊れたので新調するつもりだったのですが、 それよりも職場近くの書店で紙の本を買うことにしました。 予算を決めて週に一冊は小説を読み、 このサイトに残します。 子どもの頃、 図書室で借りた本を家に帰るまで待ちきれず、 下校中に歩きながら読みました。 あの気持を取り戻したい。 今年の抱負です。